漫画の真ん中

マンガ業界データや動向、新人漫画家支援のことなど。

KDPで個人出版をしてる方から、販売支援をして欲しいとお問合せがあったので、答えてみた。

お問い合わせ【意訳】

はじめまして。

私は個人でデジタルコミックを販売しているものです。

マンガから収入を得ることは宝クジに当たるようなものと認識しており、まず自分がオモシロイと思ったものがウケるか試したい、自分と同じ趣向の人を楽しませたい、という目的でマンガを描いています。

過去、トキワ荘PJのデジタルコミックセミナーにも参加しました。是非、私のデジタルコミック販売の支援を、大手プラットフォームさんにかけあっていただけませんでしょうか。具体的には、○○を○○したいと考えています。ご検討下さい。

 

 注:かなりの意訳です。実際は、もっと熱い思いが込められており、戦略も持たれ、依頼のされ方もより以上に丁寧でした。

 

以下、お返事です。これも意訳しています。

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A様

こんばんは。トキワ荘PJの菊池です。

デジタルコミック個人出版のチャレンジ、素晴らしいと思います。
うちでも最近、ラノベの出版をされたいという方の表紙画のサポートをさせていただきました。


もしかしたら、こちらをご覧になってのメールかとも思いましたが、そういった取組をされることは素晴らしいと思います。

しかしながら、今回の件、ご希望に沿う形でのご支援は出来ません。
その為、説明と提案をさせていただきます。


大手プラットフォームの○○セールが、強力なツールであることは間違いありません。

しかしながら、外部からの働きかけで、特別なはからいをしてもらうことは、不可能だと思います。

 

それがどこの会社であっても、担当者が社内ルールを外れるようなことは出来ません。

Aさんが企図されていることを、その会社の人が、どうしてもやりたいと思ったとしても、特別なセールスキャンペーンが企画され、その対象作品に選ばれでもしない限り、100%希望通りにはいかないと理解していただいただいてよいと思います。

 

さて、2点提案です。

ご存知かもしれませんが、現在、国内で最も電子書籍を販売することに長けている人は、「きんどるどうでしょう」というサイトを運営しているきんどうさんです。

その点において、彼の右に出るものは国内に存在しないでしょう。そのことを理解するには、以下の本がおすすめです。


こちらも参考になるかもしれません。

また、きんどうさんは、こういう面白いことも、されています。


餅ですけども。。。

 

もう一つ、Aさんが東京在住と言う前提ですが、

11/21に、デジタルコミックの第1人者、鈴木みそさんと、直接ディスカッションできるセミナーを行います。

この取組は、正にAさんのように、実際に個人としてデジタルコミックを売りたい方が、実績のある先生のセミナーを一方的に聞くだけではなく、直接ディスカッションして、デジタルコミックの販売について、良い方法が見出せるように、私が場を設計しています。

本日も、関連セミナーがあったのですが、近々、ここまでのセミナーレポートと、
みそさんの回で何を話すのか、詳細をBlogなどで発表しようと思います。

今日のセミナーの様子です。

 

 

トキワ荘PJの公式Twitterにて、最新のセミナー情報・レポートを告知させていただきます。

セミナーに来ていただければ、より具体的なアクションが理解出来るやも知れません。
是非、ご来場下さい。

菊池

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意訳メール、完。

 

宣伝失礼しました。(メールが来たのは実話です。)

あと、きんどうさんを推しているのは、別に氏から何かをもらったり、言われているわけではありません。本心です。

 

メールには書き漏れましたが、こちらの本もお勧めです。