漫画の真ん中

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親「これで安心」 結「いえ、とっても危険です。」『子どもがひきこもりになりかけたら』

【祝amazon在庫回復】

発売日に在庫がなくなっちゃったこの本、本日になって在庫が回復していました。良かった良かった。もっと、どんどん色々な方の手元に届いて、人の役にたって欲しいマンガです!

 

さておき、この作中の表現には、考えさせられます。

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親「これで安心」
結「いえ、とっても危険です。」(でも、こういう方は多いんです。)
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ここは、ニート・引きこもり支援だけではなく、現在の新人漫画家や、新入/若手社員、就職活動に悩む学生など、全ての若者に言える部分だと思うのですね。

両親は勿論、仕事や人生のうえでの先輩方は、「昔は、自分の時代はこうだったから。。」ということがあったとして、この変化の早い時代に、それを押し付けて良いときばかりではありません。

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[引用:上大岡 トメ『子どもがひきこもりになりかけたら』KADOKAWA ]

 

このカットでは、親が敷いたレールの先が無くなってます。上の世代の押し付けは、正にこれです!困ったことに、言ってる側は気持ちよいのですが、聞いてる側は不信感しかないんですよね。

 

いつの時代も変わらない、創作者の本質のようなことは、変わらないのでしょう。先人はそこを伝えたいのだと思います。

しかし、往々にして、若い人が日々対処しないとならない時代の変化の末の現実は、その時代、その時代に合った形があるはずです。

その双方を見極めながら、人は人に伴走していくべきなのだと思います。

 

 時代の変化を捉えつつも、本質を忘れないプロの言葉を沢山詰め込んだ、トキワ荘PJの『マンガで食えない人の壁-プロがプロたる所以編-』も、是非ご覧ください。ネットの感想によると、「漫画家の本だけども、全てのプロフェッショナルに通じる。」と、ご評価をいただきます。紙・Kindleともに販売中です。 

 

 こんな感想もいただいております。ありがとうございます^^